プロフィール
島﨑 淳二 (しまさき・じゅんじ)一級建築士
わたしは1973年生まれ。幼くしてものづくりや自給自足の生活について興味を持つという、すでにちょっと変わった子どもでした。「人間が作るいちばん大きなもの」として建築に魅かれ、大工になりたいと思ったのもこのころです。
91年、加古川東高校理数科を卒業後、武蔵野美術大学造形学部建築学科に進学します。持続可能な産業としての農業にかんする勉強を独学で続けながら、スーパーカブに乗って日本各地の建築を巡る何百キロものツーリング(兼失恋旅行)を繰り返しました。とくに興味を持って見ていたのは民家や町家のたたずまい。この風情を現代に生かせないか試行錯誤を続けます。特に心に残るのは秋田の角館。卒業制作は世田谷区で有機農法を実践する大平農家研修生の家でした。
98年、大学を卒業して東京の建築事務所に勤務しながら下積み修行を開始。退職して兵庫県加古川市に戻り、晴れて一級建築士資格を取得しました。
「持続可能な建築物を作る」というポリシーのもと、一級建築士事務所・島崎淳二建築設計室を2003年に立ち上げました。天然素材を使った本物の家を増やすため、兵庫県中部の林業家と提携して兵庫産の材木で作る住宅を手がけています。石材は高砂市の竜山石(たつやまいし)を使うこともあります。ほんとうにいい素材です。
車庫や塀などの小さな構造物もできるだけ地元の材木・材料を使うのがわたしの建築物の特徴です。茅葺きや屋上緑化にもトライしました。在来工法に加え、藁の家(ストローベールハウス)など古くて新しい素材も提案に取り入れています。「藁の家を作る会」代表として加古川市神野町石守に第1号のストローベールハウスを建てます。屋根に草の生えたこの建物は、わが設計室のシンボル兼モデルハウスになっています。
お客様からの要望に応えるうち、新しい家をつくるだけではなく、古民家の再生(リフォーム)も守備範囲に入ってきました。新しい家をいい材料で作るのも大事ですが、いったん建てられたものを修理しながら長く使い続けていくのも「持続可能な建築」だからです。
地元の社会貢献活動にも参画しているのがわたしの活動の特徴です。加古川市尾上町養田のNPO法人「リバークリーン・エコ炭銀行」や、兵庫県の住民三角型事業「東播磨地域ビジョン委員会」「兵庫へリテージ機構 H2O(エイチツーオー)東播磨」などで町づくりにも積極的にかかわっています。
【経歴】
- 1973年
- 兵庫県加古川市に生まれる
- 1992年
- 兵庫県立加古川東高校卒業
- 1996年
- 武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業
- 1998年
- 同大学院 造形研究科デザイン専攻建築コース修了
- 1998年ー
- 共同設計・五月社一級建築士事務所に勤務
- 2000年ー
- 日本建築総合試験所に勤務
- 2003年
- 一級建築士事務所 島崎淳二建築設計室 開業
- 05ー09年
- 修成建設専門学校の非常勤講師。08年からはパーマカルチャー関西実践コース建築部門担当。
【行政・公的機関関係】
- (社)兵庫県建築士会加古川支部 理事
- ひょうごふるさとづくり交流会議 代表運営委員
【参加市民団体】
- 藁の家をつくる会 代表
- リバークリーン・エコ炭銀行
- ハートランドぐり石ネット
- 兵庫ヘリテージ機構 H2О東播
- 松風会
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