島崎淳二建築設計室

設計事例 

ついの住処・石守の家

<材 料>
 木材は加古川市上流の多可町加美区の立木を購入し、壁の土は丹波のものを使用している。その他、薪ストーブの下に敷く台に高砂の竜山石、洗面ボールは丹波焼(立杭焼)を使用するなど地産地消にこだわり、加古川流域の家を標榜している。
 極力自然素材を選択することで、年月を経ても色褪せない、むしろ、年月を経た輝きを得る事を期待している。

<デザイン>
 敷地のまん中に建物を配することで、東南側の敷地をプライベートな庭とし、その庭(外)と家(内)とを自然に繋ぐため濡れ縁を思いきって大きくとっている。また、庇も大きくとることで、濡れ縁の空間が豊かなものになることを期待している。
 建物のプランニングは、プライベート性の高いものを北東ゾーンへ、南西には社会性の高い部屋を配置し、極力ストレスなく暮らせるよう設計している。

 立木のまま購入したので規格寸法にこだわらず、長いままに構造を構成することができた。継ぎ手、仕口といったジョイント部分が少なくなり、強度があがることもあるが、木材の素材感やダイナミックな構成を存分に感じでもらうことを期待している。

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